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東京都美術館 伊庭靖子展

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2019年10月9日(水)まで展示されている、伊庭靖子展に行きました。

タイトルは「まなざしのあわい」となっています。

あわいとは、”間”のことを指します。

この展示の図録の評論では複雑な捉え方をされていたのですが、

恐らくですが、伊庭さんという方は良い意味でそんなに複雑な方ではない。

被写体に選ぶものだったりが、それを表していると思うんですよね。

そこからタイトルの意味を考えていきます。

このあわいとは、複数の意味が設けられているはずです。


まず伊庭さんの絵画は極めて写真に近く、作品によりますが、フレームが見渡せるくらいの距離だと写真に見え、寄ってみると絵画だと分かります。その人間の動作上の間、境界を”あわい”と表現したかったのではないかということ。


また、ご本人は写真絵画・フォトリアリズムと言われることは違和感があると言われており、そのことから伊庭さんの絵画が、写真と絵画の間を探っているのではないかということ。


最後に、伊庭さんの絵画は淡い色彩表現も特徴的です。

図録ではモネと比較していますが、またそれとは違う印象を持ちます。

モネというよりは、ベッヒャーやカンディダ・へーファーなどドイツ写真家のような色合い。

そう言った色合いと、被写体にしている陶器との相性がよく、曲線も優美で美しい。その色彩のことをひらがなで”あわい”としていること。わざわざ平仮名なのは、意味が複数あるためですよね。


写真的な構図も参考になるものが多い。

展示会は作品の時系列で展示されていますが、後期の作品についてはアクリルケースを被せていて、周囲の風景をも取り込んだアイデアが素敵でした。

写真には入っていない線を追加したり、その逆をしたりもするようで、絵画とは何なのか。写真とは何なのか。

その定義が疑われている、探られているような展示だったと感じました。

I went to the Yasuko Iba exhibition, which is on display until Wednesday, October 9, 2019.

The title is “Amazing nourishment”.

Awesome means “between”.

Probably, the criticism of the catalog of the exhibition used a complicated way of thinking.

Mrs. Iba is not so complicated in a good sense.

I think it's what you choose for your subject.

I will think about the meaning of the title.

This absurdity should have multiple meanings.

First, Mrs. Iba's painting is very close to a photograph and depends on the work, but it looks like a photograph when it is far enough to see the frame. It may be that he wanted to express the boundary as “noisy” during the human movement.

In addition, it is said that the person himself feels uncomfortable with what is called photographic painting / photorealism, and that is why Mrs. Iba's painting is exploring between photography and painting.

Finally, Mrs. Iba's paintings are also characterized by pale colors.

The catalog has a comparison with Monet, but it has a different impression.

Rather than Monet, colors like German photographers such as Becher and Candida Höfer.

The color of these colors and the pottery used as a subject are well matched, and the curves are elegant and beautiful.

Many photographic compositions are also helpful.

The exhibition is displayed in chronological order, but the late works were covered with an acrylic case, and the idea of incorporating the surrounding scenery was wonderful.

It seems to add a line that is not in the photo and vice versa, what is a painting? What is a photo?

I felt that the exhibition was suspected and explored.

 
情報KODAMA YOSHIYUKI